熟年離婚
「老後まで、あの人と一緒に生活することはできない・・・」
みなさん熟年離婚という言葉を一度は聞いたことがあると思います。最近、テレビなどでも取り上げられていますが、長年連れ添った夫婦が離婚をする、いわゆる熟年離婚が増えているようです。「子供が社会人として独立するまでは・・・」と離婚をためらっていた方が、子供の独立をきっかけとして老後は自由に生活したいと熟年離婚を決断されるようです。
熟年離婚では、特に、奥様が専業主婦であった場合、離婚後の生活が心配です。
「私は、専業主婦だから、離婚した後の生活の見通しがたたなくて心配・・・」
と悩まれて、離婚を諦める方もいらっしゃるようです。
それでは、離婚後の生活を安定したものするためにどうすればよいのでしょうか。離婚後の生活を安定したものにするために重要になるのが「財産分与」と「年金分割」です。
財産分与は簡単にいうと婚姻期間中に夫婦が協力して得た共有財産を分けようというものです。熟年離婚の場合は、婚姻期間が長いのが通常ですから、預貯金などの夫婦の共有財産も多くなることが多いです。
ですので、離婚に伴う財産分与によって、一定の財産を取得することが可能と考えられます。
年金分割は相手方が「厚生年金」や「共済年金」に加入していた場合、離婚時に年金を分割するという制度です。
熟年離婚の場合、やはり婚姻期間が長いので、年金分割の対象期間も長くなるため自分が受け取る年金額を増やすことができるでしょう(年金を自分の方が多く納めている場合はそうはならないので注意してください)。
そのため熟年離婚を検討されている方は、「財産分与」や「年金分割」によって、離婚後の生活資金を確実に確保することが重要となります。
このように、熟年離婚を考える場合、離婚後の生活を考えて財産分与や年金分割等、多くの法律上の問題を事前に検討することが重要となります。
熟年離婚を検討されているという方、まずは一度、気軽にご相談いただければと思います。
離婚後の安定した生活を確保できるよう一緒に考えていきましょう。